第一回徘徊SOS早期発見模擬訓練を実施しました

【東京都認知症指導者 島田氏より開会の挨拶】

【ただいまプロジェクト事務局長梅澤氏より本日の訓練概要・注意事項・三つのミッション説明】

①認知症徘徊についての理解を深めていただきます
②「ただいまプロジェクト」のシステムを活用した新しい見守り方を広めていきます
③まちを見て歩き『危険』『安全』に気づき、安心して住み続けられるまちづくりを目指します

【10代の学生から70代までの幅広い年齢層が参加し7グループに分かれて役割分担を決めました】

【捜索SOSのメールが各グループのスマホに送られてきました】

メールを開き、4桁のパスワードを入れてみると、、、
お名前、身長、体重、耳が遠く鹿児島弁で話す。
おじいさんを探して出かけてしまう。あんぱんが好き。
子供が好き。などのプロフィールや居なくなった場所のマップ、ご本人の顔写真も載っていました
顔写真、子供が好き、あんぱんが好き・・・などの手がかりをもとに
街の中のバリアフリーを見つけながら、徘徊者を意識して各グループごとに40分間歩きます
警視庁の方や議員の方、マスコミ4社の方々もみんなと一緒に歩いて下さいました

【似た人を発見!】

『信用度70%、葛西防災公園のベンチに座っています』とスマホを使って投稿してみました
どのように声をかけようかとグループで相談していると、おばあちゃんが歩き出しました
「こんにちは、良いお天気ですね」と声をかけてみましたが怒って階段を下りて逃げて行ってしまいました
声かけする人を変えて「おじいさんを見ましたよ」と言うと「何処にいたんだい?」とついてきてくれたのでベンチに誘導することが出来ました
大勢で声をかけたら、「なんなんだい?」と驚かせてしまいました
『どこへ行くんですか?』とたずねると『鹿児島に帰る』とおっしゃり『ここは東京ですよ』と言ったら怒ってしまいました。
『鹿児島はおいしい物がありますよね』と言うと『鹿児島知ってるのかい?』と心を開いて話をしてくれました
プロフィールだと背が高いので見つけやすそうだと思いましたが、腰がまがっていて杖をついていたので低身長に見えました

後ろから声をかけると驚いて転んでしまいました。目線の高さを合わせてやさしく声をかけました。
『御婦人、川畑さんですか?ご自宅はどこですか?』と尋ねましたが『わからない』とのことでした
『一緒に帰りましょうか?お手をとりましょうか?』と紳士が優しく声をかけましたが
『旦那以外とは手はつながない!』と拒否されてしまいました
まじめな顔で話しかけると、怖く感じてしまうようでした。
穏やかに顔を見てにこやかに言葉をかけているとおばあさんの表情も和らぎました。
ご本人の興味のありそうな話題に寄り添って安心してもらい、不安を抱えていることを汲み取り、
その方なりの世界を受け入れました

【徘徊訓練終了後、7グループを3チームに集結してディスッカッションしました

まちの様子はどうだったか、どのように声をかけたかなどさまざまな意見がありました
・信号機が少なくて横断歩道の無い所を渡る人がいました
・公園にはたくさん人が居て、階段の横にはスロープがありました
・階段が急だと思いました
・最初どうやって声をかけたら良いかわかりませんでした
・どの人が認知症かわかりにくく、探すことは大変だと思いました
・早く発見できて良かったです
・スマホを持ったら登録して協力したいです
・ゴミが落ちていなくてきれいな街でした
・公園や樹木が多く背丈くらいの木が生えている所もあり、見通しが悪いと感じました
・点字ブロックの上に自転車が置いてありました
・認知症に対する意識が地域全体で高まり、商店街などにも参加してもらえると良いと思いました
・歩道にも雑草が出ていました
・歩道と車道の間の段差が危ないと思いました
・認知症の人は目的があって徘徊しているのだということを知りました
・自分でも徘徊について調べて理解を深めて役に立ちたいとおもいました
・今後積極的に声をかけたいと思います

【葛西警察書 生活安全課長より】

『管轄内では二日に一人の頻度で徘徊が起きているので、110番は敷居が高いと思うかもしれないがぜひ110番通報してください』

【劇団員おばあさん役の感想】

『後ろから声をかけられたり、大勢の人から声をかけられると怖いと感じました。』
一緒におじいさんを探そうと言ってくれてうれしかったです。

【なぎさ和楽苑  平方苑長より】

『認知症はお年寄りだけではなく、中学生のご両親くらいの人でもなりうる可能性があります。
認知症の人には、受容することが大切です。
これからも何かあったら相談してください。』


日本地域ケア協会

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