高齢者見守り活動、町内会独自で 

 

石川)高齢者見守り活動、町内会独自で 小松・下粟津町:朝日新聞デジタル

 高齢者の見守りを地域住民で支えようと、小松市の下粟津町内会が「福祉委員会」をつくり、1日から活動を始める。高齢化で民生委員らによる安全網だけでは不十分となってきたことが背景にあり、住民が自主的に取り組む。

 下粟津町内会は約570世帯、約2千人。民生委員・児童委員や市などが補佐役として委嘱する地域福祉推進員、町内会の下部組織である13の組の代表ら計21人が3月29日夜に集い、連携・連絡体制を確認した。

 見守り対象は、70歳以上で一人暮らし、80歳以上の夫婦だけの世帯など計34人。日常的な声かけや屋外からそっと見守ることで、洗濯物が取り込まれていない、夜になっても明かりがつかないなどの「異変」を見逃さないようにするという。負担はかけないようにプライバシーに配慮し、情報共有は口頭で行う。 

町内会長で元高校教諭の西出隆則さん(63)は「ごみ出しの手伝い、熱中症対策など見守りの必要性が年々高まっている。安全で安心して暮らせるように、薄れがちな住民同士の絆づくりをしたい」と話す。

 市長寿介護課によると、市内総世帯数に占める65歳以上の高齢者夫婦世帯は12・6%、一人暮らしは9・2%(いずれも2015年)。25年前に比べ高齢者夫婦世帯は3・3倍、一人暮らしは3・6倍に増えた。216人いる民生委員は地域福祉推進員と計109のチームを組んで見守り活動をしているが、十分に目が届かないケースもあるという。団塊世代を含めた75歳以上が急増する「2025年問題」が近づくなか、町内会で見守り世帯が分かるマップ作りをするなど住民が自主的に対応しようとする機運が出てきている。(福田純也)



日本地域ケア協会

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